ロイエド


□ハロウィンで災難に見舞われる男の話
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「ロぉーイー!」


「やあ、エドワード。今日はどうしたんだい?」


「母さんがロイさんの所に挨拶にいってらっしゃいって。良いことあるわよって言ったから。」


「良いこと?…あぁ、そうか。」


「なぁ、良いことって何だ?」


「エドワード、今日が何の日か知っているかい?」


「10月30日…何かあんの?」


「そうか、ハロウィンを知らないんだね」


「ハロ…ウィン?」


「そうだよ。ハロウィンの日には、エドワードと同じくらいの年の子がお化けの格好をして近所の家を回るんだ。そこで合い言葉を言うとお菓子が貰えるんだよ」


「お菓子!食べたい!!合い言葉ってなんだ!?」


「知りたいかい?」


「うん!!」


「では合い言葉を言ったら、私も何か貰えるのかな?」


「あ、そっか。う〜ん、…あっ、母さんが持って行ってって言ったクッキーがあるぜ。それやる!」


「それは嬉しいね。では合い言葉を言おう。合い言葉は『trick or トリート』だよ」


「とりっ…とりっく……あ………とり…と…?」


「trick or…」


「分かった!とりっく あんど とりーと!!」


「…………………」


「どうしたんだ、ロイ?」


「いっ、いや…」


「じゃあお菓子くれ!」


「あ、あぁ。…どうぞ」


「ありがとーな!」






ニヤリ






「愛しのエドワード君からのお返しだー!!」



「…ぶッ」



「エドワードスーパーハイパーミラクルハイキーーーック!!!!」




ゴカッ
















「…と、クッキー」





完。




 

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