ロイエド


□君の瞳は甘い味
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執務室。

机。

ソファ。

ティーセット。

部屋主。

訪問者。





「…鋼の」

部屋主、ロイ・マスタング。

「んだよ、大佐」

訪問者、エドワード・エルリック。

「…好きだ」

静かな一言。

「俺も好きだよ」

静かな、返答。



















辺りは静寂に包まれた。

























「…………は?」

ロイは、間抜けにも口をポカンと開けて固まった。
それを見たエドワードは怪訝な顔をする。

「…なんだよその顔。そんなに意外かよ」

明らかに顔をそらし不機嫌に。






まずい。






直感で悟ったロイは、

「…そんなことないさ。君が私と同じ気持ちなのは分かっていたよ」

見事なヘアピンカーブを決めた。
























辺りは静寂に包まれた。


























「…鋼の」

部屋主、ロイ・マスタング。

「んだよ、大佐」

訪問者、エドワード・エルリック。

「…好きだ」

静かな一言。
   
「俺も好きだよ…って、さっきと同じ流れじゃねえか!何がしたいんだテメエは!!」

静か…ではない、返答。








ロイは顔色一つ変えずに言った。

「先程のをやり直そうかと思って」








「…あのな」

呆れ顔のエドワード。
普段ならこの辺りで機械鎧が炸裂するはず。
…だったのだが。







「大佐がやりたいのはこっちだろ」







ソファから立ち上がり、すたすたとロイの前まで歩み寄ったエドワードは。











その唇に。















噛みつくような口付けを。




















再び放心状態になったロイを無視して一言。





















「…っ、二度とやらねぇ!!」
























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