アルエド
□マシュマロ
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水の中をただっているような、この感じ。
暖かく、ふわふわしている。
いつまでも、ここにいたいな…
ゆっくりと浮上する意識の中、エドワードはそんなことを考えていた。
しかし、覚醒のときは近く。
不意に、エドワードの唇に何かが当たる。
何だ…?
まだ覚醒しきっていないエドワードは、そんなことを考えて。
次の瞬間、一気に覚醒した。
オ、オレ…キスされた!?
そして、ガバッと起き上がると元凶を睨みつけながら。
「アッ、アル!!」
そう叫ぶが。
「おはよ、兄さん」
元凶である弟は、何事もなかったように朝のあいさつをした。
「おはよ、じゃねぇーーーーーーー!ってか、おまえ!今、キ…キスしただろ!!
もっと普通に起こせねえのか!!」
「えー、してないよぅ。これだよ。」
そう言いながらも明らかに口元が笑っているアルフォンスは、手に持っている物を見せてきた。
白くて、ふわふわして、甘いにおいがする。
いわゆる、マシュマロ、というヤツだ。
そして、予想外の展開に呆気にとられているエドワードの目の前で、アルフォンスは。
パクッ、とマシュマロを自分の口に入れたのだった。
アルフォンスがキスをしたのかは、神のみぞ知る…