アルエド


□ほっとちょこ
1ページ/1ページ



…もう、兄さんのバカ!



ほっとちょこ



ある日のこと。

アルフォンスは久々にエドワードと喧嘩をしました。

…理由?

そんなもの、至って簡単。



「兄さん、牛乳飲みなよ」

「やだ」

「何でいつもそうなの!?そんな事言ってたら、いつまでたっても大きくなれないんだからね!」

「うるさい!アルはいつもそうやって…」

「だって事実でしょ!?本当のこと言って何が悪いの!?」

「悪いに決まってるだろ!」

「何で悪いのさ!僕は兄さんの事が心配で言ってるのに!!」

「…っ!そんなもん知るかよ!////」


と言った具合に…。

そしてエドワードは、そのまま宿を飛び出して行ってしまいました。

その日は、二人とも少々気が立っていたんですね。

しかし、アルフォンスは気が付きました。

今日はここを出発する日だ、と。

え、どんな関係があるかって?

大有りです。

出発するためには、宿の部屋を綺麗にしなくてはいけません。

借り物なのですから。

それをアルフォンスは実質一人でやらなくてはいけないんです。

ほら、ね?

「全く…兄さんの分からず屋ー」

「僕の気も知らないで…」

「僕がどれだけ―――…」

と、アルフォンスが何やら独り言をぶつぶつ。

それでも部屋を片付け始める所は、何ともアルフォンスらしいのですが。

すると…?

「…あ」

トランクの奥底から。

「これって……」

アルフォンスは、何やら綺麗にラッピングされた四角い物を取り出しました。

形状からして本だと思われますが…。

「…僕に?」

エドワードは、普段は最低限の本しか持ち運びません。

トランクが重くなりますからね。

ということは、そういう事でしょう。




ガチャ…




と、エドワードが帰って来たようですよ?


「……アル、さっきは…」

「兄さん!さっきはごめんね!!兄さん大好きだよ!!」

「…は?……!ってかお前何言って////」

「兄さん!!」




ガバァッ




「アル…おもっ…」



「兄さん兄さん兄さーん!!」



「…死ぬ…ぅ…」








すみませんでしたm(_ _)m
アルはチョコ食べられませんから…

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ