アルエド
□ほっとちょこ
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…もう、兄さんのバカ!
ほっとちょこ
ある日のこと。
アルフォンスは久々にエドワードと喧嘩をしました。
…理由?
そんなもの、至って簡単。
「兄さん、牛乳飲みなよ」
「やだ」
「何でいつもそうなの!?そんな事言ってたら、いつまでたっても大きくなれないんだからね!」
「うるさい!アルはいつもそうやって…」
「だって事実でしょ!?本当のこと言って何が悪いの!?」
「悪いに決まってるだろ!」
「何で悪いのさ!僕は兄さんの事が心配で言ってるのに!!」
「…っ!そんなもん知るかよ!////」
と言った具合に…。
そしてエドワードは、そのまま宿を飛び出して行ってしまいました。
その日は、二人とも少々気が立っていたんですね。
しかし、アルフォンスは気が付きました。
今日はここを出発する日だ、と。
え、どんな関係があるかって?
大有りです。
出発するためには、宿の部屋を綺麗にしなくてはいけません。
借り物なのですから。
それをアルフォンスは実質一人でやらなくてはいけないんです。
ほら、ね?
「全く…兄さんの分からず屋ー」
「僕の気も知らないで…」
「僕がどれだけ―――…」
と、アルフォンスが何やら独り言をぶつぶつ。
それでも部屋を片付け始める所は、何ともアルフォンスらしいのですが。
すると…?
「…あ」
トランクの奥底から。
「これって……」
アルフォンスは、何やら綺麗にラッピングされた四角い物を取り出しました。
形状からして本だと思われますが…。
「…僕に?」
エドワードは、普段は最低限の本しか持ち運びません。
トランクが重くなりますからね。
ということは、そういう事でしょう。
ガチャ…
と、エドワードが帰って来たようですよ?
「……アル、さっきは…」
「兄さん!さっきはごめんね!!兄さん大好きだよ!!」
「…は?……!ってかお前何言って////」
「兄さん!!」
ガバァッ
「アル…おもっ…」
「兄さん兄さん兄さーん!!」
「…死ぬ…ぅ…」
完
すみませんでしたm(_ _)m
アルはチョコ食べられませんから…