猫と中途半端

□第6話
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ついに雷門中サッカー部の命運をかけた練習試合の日がきた。
よどんでいる空の下で雷門イレブンは準備運動をしている。
皆、やかまs…じゃなくて、音無が持ってきた情報を忘れるくらいやる気に満ちていた。

準備運動などをしているうちに尾刈斗中が到着した。
…うん。なかなか不気味なチームだね…
ホントに呪われてしまいそうだ。

馬鹿みたいな事を考えてると尾刈斗中の監督が冬海先生と握手を交わしていた。
そのあとに雷門イレブンなどに見向きもせずに豪炎寺の元に向かった。


「君が豪炎寺君ですね。帝国戦で君が打ったシュート、見せてもらいましたよ。いやはや、全くもってすばらしかった。今日はお手柔らかにお願いしますね」

「…っちょっと待て!あんた達の相手は豪炎寺じゃない!俺達全員だ!」

なかなかいいこと言うよね染岡…
見直したよ。
だが、尾刈斗中の監督は染岡を鼻で笑った。


「はぁ?これは滑稽ですね。我々は豪炎寺君と戦ってみたいから練習試合を申し込んだのです。弱小チームである雷門中など興味はありません。」

「何っ!?」


さすがにこれはカチンときたよ。
最近サッカー部に入った僕だけど、これはイラッとくる。
まるで今までの努力が全部無駄にされた気分。
帝国との一戦から練習をがんばって成長してきたのにあんまりだ。


少し言い返すか……


「雷門イレブンを甘く見てると後で痛い目にあうよ。それと、監督なら言葉使いに気をつけたらいいんじゃない?」


うん。すっきり…はしてないけど心が軽くなった気がする…
少しホッとしていると尾刈斗中の監督に軽く突き飛ばされた。
ふらついてるところを半田に受け止めてもらった。
半田ナイス!
すると尾刈斗中の監督は…


「選手も言葉使いに気をつけるべきじゃないでしょうか?まぁ、豪炎寺君の足を引っ張らないようにしてくださいね」


そう言って去っていった。
僕の言葉使いのどこが悪かったんだよ…
またイライラしてきた。
てか選手を突き飛ばすって酷くない…?


ちょっと嫌な空気になったけどみんなで気合いを入れ直してがんばろうと言い合った。




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