猫と中途半端

□第6話
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やっと試合開始…。
尾刈斗からのキックオフ。
開始早々尾刈斗イレブンは攻め上がってきた。
あっという間に尾刈斗中のFWは必殺技の『ファントムシュート』をゴールへ向けて打ってきた。


「ゴッドハンド!」


それを止めようと円堂は帝国戦で繰り出した必殺技を出した。
そしてシュートを難無く止めた。

「あいつ、ついにものにしたのか」
という風丸の声がグラウンドに響いた。


円堂がシュートを止めたことによって雷門イレブンの活気がでる。
ついに雷門イレブンが攻め上がっていく。
みんなでパスをして少林は豪炎寺にパスをしようとした。
だが、豪炎寺には3人もマークがついていてとてもパスできるような状況ではなかった。
少林はノーマークの染岡にパスを回した。
パスを受け取った染岡は、つい最近みんなで完成させた必殺シュートをゴールに向かって打った。


「ドラゴンクラッシュ!」

ボールは青い龍ととまに尾刈斗中のゴールに突き刺さった。
雷門中の先制点。
驚いて立ち上がる尾刈斗中の監督に言ってやった。


「だから言ったでしょ。甘く見てると痛い目にあうってさ。」


尾刈斗中の監督は悔しそうな顔をしていた。
そして僕を睨みつけてきた。
…怒らせちゃったよ…



試合が再開した。
あっという間に攻め上がり、雷門中は2点…。
決まったのは嬉しいけど、どうしてこうもあっさりとゴールが入るんだ…?
すると尾刈斗中の監督は立ち上がり、グラウンド全体に響くような大声で言った。


「いつまでも雑魚が調子に乗ってんじゃねぇぞ!テメェら、そいつらに地獄を見せてやれ!!」

「「「おうっ!」」」


いきなり雰囲気が変わった尾刈斗中の監督に驚いた。
僕…あんな人に喧嘩うってたんだね…
顔が少し青くなってるよ…多分…
すると尾刈斗中の監督は変な呪文を唱え始めた。
よくわかんなかったから全く気にしないで試合に集中した。

監督が変な呪文を唱え始めてから尾刈斗イレブンの動きがかわった。
瞬間移動のように場所がかわったりする。
風丸の指示で動いたけど雷門が雷門のマークをしていたりした。

どうなってるんだ…?

さらに尾刈斗中の必殺技のゴーストロックで全員が動けなくなり、簡単にシュートが決まってしまう…。
こちらがシュートを打ってもさっきまで決まっていたシュートがGKの必殺技、『ゆがむ空間』によって止められてしまう。

ゴーストロックに対抗するも打ち破ることができずに尾刈斗中がリードして前半が終了してしまった。




…*呪い!*…

(案外監督が怖いことがわかったよ…)
(試合後に呪われなきゃいいんだけどな)
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