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□4.初対面、遠慮無
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「んぁ?誰だお前」

「多分転校生の・・・えーと」


名前、名前・・・
・・・・・・忘れた


「済みません、名前、忘れました。というかないと思います」

「・・・」


そういえば神也は転校手続きとかどうしたんだろ。
無記名?


「あー書類にも書いてないな」

「ですよね、どうしましょう・・・もういっそのこと、先生つけます?」


私に、名前。
正直自分で考えるのがメンドクサイ。
軽い気持ちで提案してみたんだけど目の前にはすっごく面白い表情をした線背が立ってました。


「・・・すみません、いきなりこんなこと言われても困りますよね、自分で考えま「その黒ネコ、名前は?」えーっと、じゃあ白夜で」


いきなり聞かれたからとっさに出たけどまぁいいか。
完全にノリで決めたけどなんか嬉しそうにしっぽ振ってるし。


「じゃあお前、朔月な。苗字は・・・書類に書いてた、神威だな」

「朔月、朔月・・・」

「なんだ?気に入らないか?」

「ううん、嬉しい。・・・ありがとう」


人からもらうのっていいものだな、と自分でも知らないうちに笑っていた。
すると先生も笑顔になる。


「自己紹介をしてなかったな。俺は星月琥太郎だ保健医をやっている」

「琥太郎先生?」

「ああ、よろしくな」


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