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□12.道場では静かに
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「朔月せんぱーいっ!」

「んー?あ、梓君。どした?」

「え?特に用はありません。先輩が見えたので」


ニッコーっと人懐っこい笑みを浮かべながら言ってくれる梓君が光って見える。
可愛い後輩だなぁもう!


「じゃあジュースでも奢ったげるよ」

「あー・・・それはとっても嬉しいんですけど・・・残念ながらこれから部活なんですよ」

「・・・それは残念だ。うーん・・・見学行ってみよっかなぁ」


袴っていいよね。
隆文とかのも見てみたいし、前の、えっと・・・金久保先輩も似合ってそうだし。


「ねぇ梓君、見学って事前に言っとかなきゃダメなのかな?」

「そんなの入りませんけど。みたいんですか?」

「うん」

「じゃあ案内しますよ。その代り、帰り一緒に帰りましょう」


よっしゃ!
梓君の袴姿!あ、隆文のも!
写メとって怒られるの嫌だから金久保先輩に許可取っとかなきゃね。


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