キャンバスの向こうがわ
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2年に進級して一番のイベント?と言えばクラス替え
新しい教室、新しいクラスメイト
楽しげにワイワイ会話を楽しんでいた教室内に、担任が入ってくる
「今日は転校生を紹介するぞー」
「新学年になっていきなり転校生かー」
「男の子ですか?!女の子ですか?!」
「可愛い?」
「かっこいい?」
転校生の紹介で静かになっていた教室がまた騒ぎ出す
「お前ら黙れー?ほら雪宮、入ってきて」
「はーい」
ガラッ
コツコツコツ
教室に入って壇上に立つ担任(麻生)の隣に立つ朱莉を好奇の目で見つめる生徒たち
なんだかんだ言ってこういった視線になれている朱莉は事もなげに開いている席を見つけた
「始めましてー雪宮朱莉です。よろしく」
先生が指定した席は先ほど朱莉が見つけた空の席で、隣はなんかハーフ?みたいな人だった
「よろしくね、えっと」
「ジャッカル桑原だ。俺の分かる事だったらなんでも聞いてくれ」
「ありがとー」
良い人だ!
親しみを込めてジャッ君と呼んでいいか聞いたら丁寧にお断りされたので素直にジャッカル君と呼ぶことになりました
「ねーねーここに来る前はどこに通ってたの?」
予想してました
休み時間になった途端に机の周りを囲まれた
「氷帝だよ」
「へえ、転校はお父さんの都合とか?」
「んーん。簡単に説明すると性格的に合わない人と3年間過ごせる自信が全くなかったから」
「雪宮さん面白いね!」
あれ?今の会話のどこらへんに面白さを感じるところがあった?
うけたからいいか
「雪宮さん教科書とかは?」
「あ、この後職員室に取りに行くの」
全教科の教科書いっぺんにくれるみたい
其処は空気読んで持ってきてほしかったな
「じゃあ俺が着いて行ってやるよ」
「さーすが桑原!大丈夫、次は家庭科で移動だがお前の教材は持って行っておいてやるよ」
「サンキュー。ほれ、さっさと行くぞ」
「雪宮さんの筆記用具とかは私たちが持って行っておくね」
「ありがとう!」
クラスの人たち皆いい人みたいで良かった
立海って美術部あるのかな?
あとで皆に聞いてみよう
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