小説

□無題詰め合わせ
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抱きしめて欲しかった

わたしの存在は
嘘じゃないと
無意味なんかじゃないと


証明して欲しかった



ほんの少しだけで良かった

嘘をつくなと
強がるなと

そう言って欲しかった
弱くても良いのだと
赦して欲しかった




感じるこの
苦しみが
痛みが
悩みが

全てわたしのせいなら

わたしはどんな咎を
背負っているのだろう

どうすれば
逃れられるのだろう



ただ
誰か
隣にいて欲しい
それだけなのに




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