どうしてこうなった。

□二度ある事は
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矢継ぎ早に説明される、訪問理由。
続けて「中在家先輩がケーキ焼いてんだ」とか、「椿がグラタン作ってて、葵がチーズフォンデュの準備してた」とか、「七松先輩が碧掻っ攫って来て、兵助が対抗して光連れて来ちまって…」とか。
二人は着々と進んでいるらしい準備状況を告げた末に、「待ってるからな!」と言い残して去って行ってしまった。

突然来て、あっという間に行ってしまった友人達に。

数分後に訪れる未来が容易に想像出来た勘右衛門と**は、再び顔を見合わせて。
二人同時に、吹き出した。



「あったね、三度め」
「あったわね」










サアサアと雨が降る。

懐かしい、優しい記憶を呼ぶ雨が降る。


食堂に近付く程に大きくなる、賑やかな笑い声を聞きながら。
二人は微笑みあった。

また【次】も、あるのなら。
その時も、こうして二人、並んでいようと。















二度ある事は 三度ある





(遅いぞ二人共!)
(…お疲れ)
(勘ちゃん、**さん、お疲れ様)
(何だ?二人共嬉しそうだな?)
(良い事でもあったー?)
(新作豆腐スイーツ、食べるか?)
(…ねー、だからここってどこなのさー?)
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