覚めない夢

□表裏一体
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愛しい愛しい私の白石君。貴方には私しか居ないわ。そして私には貴方しか居ないの。



あぁ…今日もカッコいい白石君…
そのクールな横顔も、歩いてるだけのその動作さえもカッコいいわ。何で貴方はそんなに完璧なの?



…あ、誰?あの女?


見たところ白石君の帰りを待ち伏せしてたみたいね

あ、ちょっと…私の白石君に話しかけないでよ。もうちょっと離れなさいよ。ホラ、白石君が困ってるじゃないの。


あら?アンタが触ったそんな汚い手紙を白石君に渡す気なの?綺麗な綺麗な白石君の手が汚れちゃうじゃないの


あーあ受け取っちゃった。白石君優しいから。まぁそういう所も好きなんだけどね



まったく…モテるのも考えものね。


私の周りに死体が増えていく一方じゃないのよ

まぁ白石君の周りに集る蛆を駆除するのは当たり前の事なんだけどね


あの女で何人目になるのかしらね



もう地球上に私と白石君以外の人間はいらないわ


そうよ、二人は一生一緒よ。ずーっとずーっと。


私が貴方を愛してあげるの。死ぬほどね。



さて、今日も白石君の身辺警護をしなきゃね。白石君に届いた郵便物もこの目で一個一個確認しなきゃ。また汚れた手紙が入ってるかもしれないわ


こんなに愛してるのに…早く私に告白してきてよね


それとも気付いててわざと焦らしてるの?


あ、そうなんだわ。まったく白石君ったら可愛いわね


分かった。じゃあ今夜私が迎えに行くわ


待っててね、白石君?


いや、蔵ノ介君?



独占欲?

いいえこれはただの愛情よ?



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