『繋ぐ扉』
□リーザス村
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「待てっ!!お前たち何者だ!
いーや分かってるぞ。こんな時にこの村に来るってことは、お前らも盗賊団の一味だな!」
予想通りのお出迎え…って、ちょっと待て!
私も!?私もなのかそれは!?
「マルク!こいつらサーベルト兄ちゃんのカタキだ!成敗するぞ!」
「がってん、ポルク!」
「いざ、じんじょうに勝負っ!!」
わわわわっ、やばいやばい。
エイト達も構えちゃったよ!?
「エイト!ヤンガス!二人とも攻撃しちゃ駄目!!」
「で、でも…どうすれば…」
いやいやいやいや、何言ってんのエイトさん!?
「こ…これ!お前達!ちょっと待たんかい!!」
おおっ、ナイスタイミング!
……あれ、私さっきも似たようなことしてたような?
「よく見んかいこの早とちりめが!この方達は旅のお方じゃろうが!」
「いってぇ!」「ふえ〜ん!」
すげー…っていうか、兜と鍋の上からゲンコツとか絶対痛いって。
お婆さん、あんた何者だよ。
「お前達。ゼシカお嬢様から頼まれ事をしとったんじゃろう。全く、フラフラしよってからに。」
「あ、いけね。そうだった。」
「ほれほれ。ゼシカお嬢様からお叱りをもらう前にさっさと行かんか!」
「ふわぁーい。」
「すみませんねぇ、旅の方。
あの子達も、悪い子じゃないんだけど…最近村に不幸があったもんで…
おっと。まあ、詳しい話は村の者にでも聞くといいじゃろう。
この村は良い村じゃよ。どうぞゆっくりしていってくだされ。」
「はい。わざわざどうもありがとうございました。」