『繋ぐ扉』
□トラペッタ→リーザス村
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「あれ?おはようマヤ。起きるの早いね。」
「おはよエイト。あ、『こんにちは』かな?エイトが遅かっただけだよ。」
「やっと起きてきたか。もう昼だぞ。この時間まで寝込むとは、相当に疲れてたのであろう。
とにかく、おぬしらには礼を言わねばならぬ。
おぬしらの持ち帰った水晶もほれ、このように収まる所に収まったぞ。」
「私とユリマちゃんでやったんだよ!」
「へぇ…(もっと早く起きれば良かったなぁ…)重かったでしょ?」
「エイトが一人で軽々と持てるんだから、二人で持ったら軽いに決まってるじゃん。」
「こほん…
こうやって真剣に占うのは何年ぶりかのう……これもおぬしらのおかげだ。
…こ、これは、どうしたことかっ!?見えるぞ!見えるぞ!
道化師のような男が南の関所を破って行ったらしい!むむ!むむむむ!
ヤツこそが、マスターライラスを手にかけた犯人…ド!ドルマゲス!」
「なんだって!!?」
叫ぶような声を出して凄い勢いで降りてきたヤンガス。これが地獄耳ってやつ?
「あ、兄貴!ドルマゲスっていや、兄貴とトロデのおっさんが追っていた性悪魔法使いの名前じゃっ!?
んで、その先は…もっと詳しく分からねぇのかっ?」
「わしが分かるのは、ドルマゲスがマスターライラスを手にかけた犯人、
関所を破り南へ向かった、そして南には『リーザス』という小さな村がある、…ここまでじゃ。」
「分かりました。わざわざどうもありがとうございました。」
「おぬし達には世話になった。気を付けてゆくのだぞ。」
「「はい!!」」