小説
□テストのご褒美!?
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前の雪男のお仕置きから数週間後。
ついに来たこの日。
寮に帰ってくるなり、燐は雪男のもとへとダッシュした。
「おい!!見てみろ!この点数!文句ねぇだろ」
おそらく今日帰ってきたらしいテスト用紙を見せながら雪男に言う。
「…78点っ!?スゴいじゃないか!」
顔をパアッと明るくしながら雪男が叫ぶ。
そう、燐は頑張って頑張って、高得点を穫った。……あの為に。
ともあれ、雪男が笑ってくれたので嬉しかった。
そして燐があの話を切り出す。
「……で、さぁ、あのぉ、前………に…//」
恥ずかしくて、顔を真っ赤にしながら俯く。
「ん?どうしたの?」
雪男は燐が何を言いたいのか分からない。
実はあの事というのはーー、
*
あのお仕置きの後、雪男はこう言った。
「じゃあ、今度のテストで良い点を穫ったら、続きをしてあげる」
……と。
燐はそれを聞いてから必死で勉強に取り組んだ。
雪男にしてほしくて。
「えーっと、あのさぁ……///俺、テスト………頑張っ…た……だろ!?
だか……その……」
頑張って喋る燐の声は、ひどく途切れ途切れで聞きづらいものだった。
だが、雪男は………………。
気付いていた。
というか、分かっていた。
「言いたいことは分かってるよ?自分の言葉に責任持ってるし。でも……自分で言ってみてよ?」
……自分でもSっぽいコトを言っているとは知っている。
だが、自然と自分の口からそんな言葉が出た。
ソレを聞いた燐は、
「…ふぇっ!?はぁ!?……………何で知ってんだよ!」
かなり動揺してした。
「あはは、何ででも。どうせ、前に僕の言ったコトでしょ?」
「う………ぅ…///」
燐の顔は赤に染まりすぎて大変なことになっている。
そんな燐を見て、
「兄さんかーわいい。ほら、言ってごらん?ご褒美はそれから」
ドSめ………!!
燐が小さな声で呟く。
「分かったよ!言うよ!!……俺は、雪男に……………、前の続きをしてほしい!」
カアァァ、と自分の頬が熱くなるのを感じる。
まぁ、元から熱かったのだが。
少しして、雪男が微笑みながら言った。
「良いに決まってるじゃないか。よく頑張ったね、いい子いい子」
そう言いながら、雪男は燐の頭を撫でる。
「……っ/////!……ありがとよ」
そのまま……………。
燐は雪男に押し倒される。