小説

□甘い日常―if―
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【悪戯篇】―if―






ある休みの日、雪男が帰ってくると燐は昼寝をしていた。








Tシャツが捲れてお腹が出ていたり、その様子はとても無防備で、

とてもかわいかった。








「…バカ」

雪男は呟いた。



そんな燐を見ていると、…………、うっかり何かしたくなりそうだからだ。













「そんな姿僕以外には見せないでよね」


雪男はまた小さな声で呟いた。



















「………遅い!いつまで寝てる気だ」



あれからもう四時間ぐらい寝てるんじゃないか?











さすがに………………、僕も限界だ。いろんな意味で。





理性がヤバい。











――というわけで、強制的に起こすことにした。






だが、揺すっても揺すっても、なかなか起きない。






ぅうん………、とか声を出したりはするが、全く起きない。












あぁもう、


「僕に襲われたいのか」













――と、燐の尻尾が少し動いた。





一瞬驚いた雪男だったが、




(良いこと思いついた)






と微笑した。




















「……うぅ…、ひあッ…、あぅ……、ひゃんッ!?」




やっと燐が起きた。














―――雪男の思いついたコトというのは、燐の尻尾をいじることだ。





燐は尻尾に弱いので、直ぐに起きてくれると思った。










――……が、


さっきのように甘い声を出したりするので、どちらかというと雪男にとっては逆効果だ。






さらに理性がヤバくなる。






――…、何かしたくなる。



















「…ふぁ?……帰ってたのか。―って、寝過ぎたぁ!!」






騒ぐ燐をよそに、雪男は言った。







「ほんっとに!!もう……バカ!」




「え!?何で怒ってるんだ?」



燐はかなり戸惑っている。

















そんな燐を、雪男は押し倒した。








「――///え!?」








「僕がどれだけ我慢したとおもってるんだ!」





そう言って燐に口付けた。







「ッ!?……ふぁ……っ//」








舌を絡めとられていく。


さらに、吸われたり歯列をなぞられたりした。




「…ふ………、んッ……」





そのうちに燐は息が持たなくなって、少し涙目になりながら自分の上に乗っている雪男の胸を軽く叩いた。




「んぅ………」





それでもまだ雪男はやめようとしなかった。





どちらのものか分からない唾液が燐の口を伝い下に落ちていく。




「…んっ………、…ふ…」




また燐が胸を叩いたので、さすがに雪男は燐を解放した。






「んッ……、はぁ…。
なん…でいきなりこんな……ことすんだよ///」








「……我慢できなかった……から、悪戯。…兄さんが悪いんだよ」




膨れっ面で雪男が言った。
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