サ ク ラ サ ケ !

□新選組大好き。
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『……………………』



「……………………」





視線が痛い。
あちこちから私に突き刺さってる。
生き地獄ってまさにこの事。



誰か何か言ってよ…!




「えーとだな…」




そんな気まずい雰囲気の中近藤さんが口を開いた。

さすが近藤さん…!
大将なだけあるよ…!


「取り敢えず…君の名前を教えてくれるかな」




『……桜井萌恵です…』




「萌恵君か。じゃあ、どうして此処へ来たのかな?」



『………わかりません』





「此処がどこかは知ってんのか?」


『新選組ですよね、平助君』


「なっ…何で俺の名前知ってんだ!?」


「平助だけじゃないよ。僕のことも、一君のことも知ってるみたい」


皆からの殺気がさっきより強くなった気がした。


言わない方が良かったかな…!




「お、俺らってそんなに有名なのか…?」


平助は何だか少しうれしそうだけど。
やっぱり可愛いな。


「……単刀直入に聞く。お前は何者だ?」


ずっと黙って聞いていた土方さんが口を開いた。

すごい美形…!
でも顔が怖いよ…!


土方さん…ってか皆すごい敵意の眼差しを向けてくる。


取り敢えず事情を話さなきゃ。

頑張れ私…!


『あの…えーっと…信じられないと思いますけど…』

一つ一つ慎重に言葉を選びながら話す。



『私………未来から来ちゃったみたいなんです…』
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