サ ク ラ サ ケ !

□桜
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『あの…これ解いて下さい』

両手を総司君に差し出す。



「自分で解いたら?」



『……………』




こいつ…!
楽しそうな顔で言うな…!


「副長。解いても宜しいですか?」


悔しそうな顔をしているであろう私を見かねてか、一君が土方さんに問う。


『…!さすが!誰かさんと違って優しいなぁ…!』


がっつり総司君の方を見て言ってやった。


「誰かさんって誰のことかなぁ…」


『ひぃ…!』



ままま真っ黒!
総司君の笑顔が真っ黒だ…!










「うるせぇ!怪しいことしたらすぐ斬るからな」


『………』



土方鬼副長様がお許し下さった。




『えーっとー…』

「全部出せ」

『…はい』


逆らったら斬られるから仕方なく全部並べる。


洋服や化粧品、ドライヤーにバスタオル。
携帯、お菓子、リップ、ティッシュ…その他諸々。



平助がすぐ横でキャリーバックの中身を見ている。

他の皆も興味津々。
そりゃそうか。




「何だこれ…?」


『ドライヤー』


「どら…?」


『お風呂の後とかに髪を乾かすものだよ』
 

平助まぬけ顔。可愛い。
残念ながらこの時代では使えないけどね。



「これは何だ?」


佐之さんが携帯を手に取る。


『携帯電話って言って…遠くにいてもこれを持ってる人同士ならお話が出来るんです』

他にもいろいろ機能あるけど、めんどいから割愛。
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