サ ク ラ サ ケ !
□にんにん。
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『わぁ…』
綺麗なお部屋に畳の匂い。
こんな素敵なお部屋、1人で使っていいのかな…。
「これ、ここでいいか?」
『うん。ありがとう、平助』
何かあったら呼べよ、と言い残し、佐之さんと平助は部屋を出て行く。
『とりあえず荷物片付けなきゃ』
平助が運んでくれたキャリーバックの中身を整理する。
『携帯の電源切っておこ』
皆と写メ撮る前に充電なくなったらもう立ち直れない。
充電出来ないからなー。
『ふんふふ〜ん♪』
『……………………………』
『…………………暇』
荷物を片付けるといってもそんなに持ってきてないし、すぐに終わってしまった。
『やっぱ…千鶴探しに行こう』
誰かに見つかったら(特に土方さん)間違いなく斬られる。
けど千鶴に会いたい…!
確か買い出しに出掛けててさっき帰ってきたって、平助が呟いてたな…。
『…よし。台所に行こう』
私は意を決して部屋を出る。
見張りはいないようだ。
『こっちかな…』
勘を頼りに廊下を進んでいく。
見つからないようにゆっくり壁沿いに。
足音もたてないようそろそろと。
忍者にでもなりきった気分。
ドキドキでスリル満点!
ちょっ、ちょっと楽しいかも…!