はじまりのとき

□あれ…?
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朝。
いつものように学校へ行き、授業を受ける。


昼。
友達と楽しく話ながら昼食をとり、午後の授業を眠気と闘いながら受ける。


夜。
家に帰って犬と遊び、晩ご飯を食べる。テレビが途中だったが仕方なくお風呂へ行く。長風呂をして寝る。


これが私の毎日。
繰り返される日常。


今日もいつものように長風呂をし、髪を乾かして眠りについた。




はずだったんだけど…







『…夢?』


浮いている体。
真っ白な何もない空間。

手のひらにはおばあちゃんにもらった指輪と箱。




(…恵美…)

『ん…?誰?』


誰かが私を読んでいる。
その声に引き寄せられるようにして私の体はふわふわと移動している。




(恵美…お行きなさい…。これは運命。変えられないわ…)



『何?何の話?』


(頑張るのよ…)



それから声は聞こえなくなった。


『え?行くってどこに?運命?』



うーん、と考えていたら途中で記憶は途絶えた。
 

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