はじまりのとき
□やんちー集団。
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「…………………」
『…………………』
何か…すっごい見られてる…!
視線が突き刺さってるよ…!
やんちーだよ、やんちー!
さささっととツナの後ろに隠れる。
私はパジャマから用意してもらった服に着替え、ここに連れてこられた。
いろいろ混乱してたから忘れてたけど、私パジャマだったんだ。
こんな格好であのイケメン達の前にいただなんて、何たる不覚…!
そんな私に、リボーンさんは今はこれくらいしかねぇと、水玉のワンピースを用意してくれた。
これくらいって…十二分可愛い。
誰のですか?って聞いたらニッと笑って、落ちてた、だなんて言うリボーンさん。
怪しいことこの上ない。
ツナの後ろからそっとヴァリアー様々を覗いてみる。
山本と獄寺は任務があるらしく、ツナが付いて来てくれた。
あ、もちろん雲雀さんがここへ来るわけはなく、不機嫌そうに部屋へと戻って行った。
リボーンさんは私が着替え終わったらどっか行っちゃった。
「しししっちっせーのー」
『なっ…!』
ベルフェゴール…ベルがナイフで頭をぺんぺんしてくる。
てかこの人いつの間に隣に来た…!?
『あの…』
「う゛ぉぉおぉぉい!」
『ひぃ…!』
この特徴ある叫びは…スクアーロ…?
扉の方に目を向けると、綺麗な銀髪のイケメンがズカズカと歩いてきた。
ここにもまたイケメンか…。
てか声がでかすぎる…。
耳がおかしくなるよ!とキンキンする耳を押さえる。
他のみんなは慣れているのか、スクアーロの方を見ただけ。
慣れって怖いね…!!