はじまりのとき
□お姫様。
1ページ/2ページ
私はリボーンさんに連れられて屋敷内を案内してもらうことになった。
『リ、リボーン…さん、ちょっと…休みませんか…っ』
私はぜぇぜぇいいながら、とっとと行ってしまうリボーンさんの後を追う。
お屋敷広すぎだよ…!
リボーンさん歩くの速いし…!
「これくらいで息を切らすとは…修行が足りねぇな」
やっと追いつき言われた一声。
修行…?
『しゅ、修行なんてしたことないよ…っ』
「そうか。だったら…」
じっと私を見つめるリボーン。さん。
何か、とっても嫌な予感がする。気のせいであってくれ。
『……………』
「修行するか」
や、やっぱり…!
『修行って…私、超超超ちょぉぉぉぉーう、一般人ですよ!?』
「炎出しといて何言ってんだ。それから、「さん」付けんな」
『え?リボーン…さん?』
「付けんなってんだろ」
カチリという音。
ゴリゴリと黒いものが頭に押し付けられる。
わわわわかったからその黒いものをしまって…!
「ここで最後だぞ」
『はい…?』
そうこう言ってる間に最後の部屋に着いたらしい。
『ここは…?』
「お前の部屋だ」
そう言いながら扉を開くリボーン。
後に続き、中に入る。