はじまりのとき

□あつい男。
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雲雀さん…恭弥のアジトに足を踏み入れ、迫られていたところにあつい男がやってきた。


た、助かった…!




『了平…先輩?』


「うむ!極限にお前は誰だぁー!?」


『…………』

















この人ダメだ…!


「………邪魔しないでくれる?」


恭弥の鋭い視線が了平先輩に向けられる。

うわぁ…これが殺気?私にもわかるくらい空気がピリピリと痛い。



「というか、勝手に入って来ないでっていつも言ってるんだけど。咬み殺すよ」


「何を言っているのだ!ここもボンゴレファミリーの一部だろう!自由に行き来して何が悪い!」


「……………」


『きょ、恭弥…?』


呆れた様子の恭弥。
その間に私は恭弥からそっと距離を置く。
こんなイケメンが近距離にいたら呼吸もままならないよ…!





「もういいよ。君を見ていると疲れる。またね、恵美…」


そう言うやいなや恭弥は行ってしまった。


た…助かった…のかな…?
よかった!けど!けどね…!
この人と二人にしないで欲しい…!切実に!
私のことわからないみたいだし…!



了平先輩は極限にぷんすかだぞー!とか吠えてる。







『…あ、あのー…』


「うむ!戻るか!」








『え?』


そう言うと私の肩を組みどしどしと歩いていく。
もしかして…私のことわかってて助けてくれた…?







『…………ありがとうございます』


「礼はいらぬ!ところで沢田の部屋はどこだ!」



『………………………』





















…………やっぱりこの人ダメみたい。

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