はじまりのとき

□変態パイナポー。
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『うわぁ…!』



「いらっしゃいませ…お呼び頂きありがとうございます」



スラリとした男が礼儀正しくお辞儀をする。




髑髏ちゃんに連れられ…
ううん、拉致されて来たのは広間だった。




その広い空間には洋服に下着に日用雑貨に…ドレスまで様々な物が並んでいる。





「骸様が必要だからって…好きなものを選んで、恵美…」




『………………』









骸…私見直しちゃった…。
ただの変態パイナポーだと思ってたけど…。

こんな気を回してくれるなんて。







『あ…でも私…』


「?」




潤んだ瞳で小首をかしげる髑髏ちゃん。




『私、お金…』




「それなら心配しないで…。全部骸様が払ってくれるから…」



『え…』








お金持ちめ…!!
とはいえとても申し訳ない。
必要最低限だけ選ばないと…。







てかドレスはいらないよね。絶対に。








「さぁ恵美、好きなものを好きなだけ選んで下さい」




『骸さん!』




いきなり背後に現れた骸。
この人いつも突然だなぁ…。





「おや?何時ものように呼び捨てで構いませんよ」



『何か…少しだけ尊敬したから』



「それは光栄です」




嬉しそうな骸さん。
ふと骸さんから視線をはずすと妙な物が目に入った。
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