はじまりのとき
□ぼんごれふぁみりーですか?
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真っ逆さまにこちらに降ってくる女。
「炎…か…?」
「おっと…」
山本が女を受け止めた。
こういう優しいところは昔から変わらないな…とこんな時でもしみじみ思う。
『うわわわわっあ…ありがとうございます…って…………ん?』
「何者だてめぇ…!」
「まーまー、落ち着けって」
「というか野球馬鹿!何キャッチしてんだよ!」
「んー?お前だって受け止めようとしてたろ?やさしーのなっ」
「う、うるせぇよ…!あれはだなぁ……」
「…………はぁ」
そんな2人を見てため息をひとつ。
それから山本の腕の中で固まっている彼女を見つめる。
「………!……恵美…か?」
『え?何で…?…ってかツナ…?』
暫く見つめ合う。
キョロキョロと周りを見渡す彼女。
そして…
『えええぇぇぇぇぇぇーっ!』
これが私とみんなとのハチャメチャな出会い。