Short story

□馬鹿と年上とエレベーター
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「なっ何で!?」
「え、いや多分管理人寝てますよ。あの人早寝なんで。」
「じゃ、じゃあどうしろとっ」
「気長に待ちましょうよ。一人じゃないだけマシでしょう。」

疲れているのに…
明日も仕事なのに…

私はドアにかぶり付き、ドンドン叩いたり無理にこじ開けようとした。

「誰かーー!誰か助けてくださいーー!」

しかし、そんな私を嘲笑うかのように沈黙が溢れかえる。

「残念ながらここのマンションセキュリティしっかりしてますし、ここ階と階の間なんで一番難しいところですよ。」
「…なんでそんなに平然としてられるんですか。」
「うーん、あなたが居るからでしょうか?」

はい?

にかっと眩しいような逆にその清々しさがカンにさわるような笑顔を見せられ、なんとなく分かった。

この人、珍しいタイプの人だ。


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