テニスの王子様book@

□【青学×四天宝寺story】 私がマネージャー?!
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「…えー、今回新しくこのクラスに入る名無しさんだ。皆宜しく頼むぞ?」



『ぁ…初めまして。転校してきた名無しさん名無しです。宜しくお願いします。』


(取り敢えず挨拶はしたものの、こんな時期に転校とは…馴染めるかなぁ…)


そんな心配を抱えながら、本日名無しさん名無しは、青春学園中等部2年8組に転校してきたのだった。


私は親の転勤の度に引っ越し、転校を繰り返している。

だからもう慣れた。







『はぁ〜…』

桃「転校早々、随分と暗いんじゃないのー?」

『えっ!?』

桃「ん?…あー俺は桃城武。宜しくなぁ。…えーっと『名無しさんです』あー名無しさんね。」

(なんだろ、この人…馴れ馴れしい感じ…。だけど気を遣ってくれた?)








偶然にも隣の席になった桃城と後々大きく関わりが出来る事を今は知る由も無かった。






──────
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『…よし。今日は無事終了。』


名無しは、授業をまともに受けて安堵の息と共に一人呟き席を立った。

その時、

桃「なぁ、校内案内してやろうか?」

『え?も、桃城君が?』

桃「まだ校内見てないんだろ?俺で良けりゃ案内するぜ?」

『う、うん…』

(やっぱ優しい?)


桃城は机に頬杖をついて名無しを見上げ笑顔で声をかけた。
特に断る理由も無い名無しは有り難く案内してもらう事にした。









桃「…で、こっから先が1年教室」

『1年生かぁ…』

桃「なに、名無しさんもしかして可愛い1年坊主でも探してんのか?」

『ち、違っ!!』

桃「またまたぁ〜」

『違うってば!!』



桃城は面白がって名無しをからかいながら1年教室前を進んでいく。
それについて行くように歩みを進める名無し。





越「あれ…桃先輩?」

『…?』

桃「よっ。越前。」

越「何か用っすか?」

桃「相変わらず冷てぇなぁ。越前」

越「別に…」

『桃城君?』

桃「あーこいつは越前リョーマ。俺と同じテニス部で、1年とは思えない程の腕なんだけど、とにっかく生意気なんだよ。」

越「生意気は余計っすよ。桃先輩」

桃「本当の事だろうが。」

『そうなんだ…リョーマ君、ね?』

越「…で、あんた誰?」

『え…あ、ごめんね…私は今日転校してきた名無しさん名無し。桃城君と同じクラスなんだ。宜しくね?』

越「ふーん…別に興味ないけど。」

桃「おい、越前!」



(なんだか大人っぽい…って言うより素っ気ない。本当に1年生?)



桃城と越前のやり取りを目で追いながら観察するように越前を見ていた。
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