テニスの王子様book@

□【青学×四天宝寺storyB】 運命の合宿
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合宿所に到着




竜「それじゃあ、まずそれぞれに荷物を置いて着替えて集合だ。」

渡邊「こっちや。ほな、青学さんまた後でな」






合宿所は意外に広く玄関は一つだがそこから両側に別れて生活をする。



手「大分楽になったか?」

『すいません、ありがとうございました。もう平気です。』



手塚部長の優しい微笑みに安心し、手を離せば隣を歩く。


ぞろぞろと反対側へと流れて行く四天宝寺のメンバーに、ふと目を向けた。


そこで目に入った光景…

心臓がドクンと鳴った。





「蔵ノ介先輩っ!置いていかないで下さいよぉ」



甘えたような声で白石先輩の腕を躊躇いもなく掴み笑顔を見せている女の子。




(だ、れ…?)




私と同じ標準語の彼女。

胸が苦しかった。

彼女の存在が気になって仕方なかった。





金色「奈々ちゃん、遅いからやろ〜?蔵リンが心配するやないのぉ。それにマネージャーなんやからしっかりしぃ〜」

奈々「あはは。ごめんなさぁい」



笑顔でそう返した[奈々]と呼ばれた彼女。

その子の存在をもはっきりさせた小春先輩の言葉。

あんなに、会える事を楽しみにしてたのに…

恋人同士に戻りたいなんて我が儘も言いたい訳じゃない

ただ、会える事だけを望んだ






悲しい?哀しい?

虚しい?空しい?


苦しくて息が出来ない

そんな感覚



それに追い討ちをかけたのは






白石「奈々、早ようしぃ。もう皆行ってもうたで」

奈々「はぁい」






白石先輩の優しい微笑み

白石先輩の優しい手が彼女の頭を撫でた瞬間

私の中の何かがプツンと切れた



白石先輩の中には、私はもう

いない…
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