テニスの王子様book@
□【青学×四天宝寺story】 私がマネージャー?!
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桜「ぁ、あの…」
(え…?)
いつの間にか名無しの後ろに女の子が二人並んで立っていた。
朋「リョーマ様ぁ!…と、桃城先輩」
桃「なんだよ、俺はついでみてぇじゃねーか…」
ムスッと拗ねたように唇尖らせ呟く桃城
桜「えっと…」
朋「貴女誰?リョーマ様に軽々しく近付かないでよね?!」
桜「ちょ、朋ちゃんっ」
転校してきたばかりの名無しはまだ青春学園の制服ではないためか、ギロリと睨まれた。
『リョ、リョーマ、様?』
朋「そうよっ!」
(何だろ、この子…なんか敵視されてる感じ…;)
たまらず桃城を見上げて助けを求めた。
桃「おいおい、こんな格好してるけど、こいつは今日転校してきたばっかで青学の事何も知らないんだぜ?それにこれでも2年。お前らより上」
『は?ちょっと何その言い方っ!』
桃「え?どっか変だったか?」
越「桃先輩も十分失礼だよね」
桃「んだと?!越前!」
(この人達って、仲良し…なのかな…?)
呆れながら眺めている名無しを側から見つめていた竜崎桜乃。
その視線に気付き振り返った。
(この子は大人しそう…)
『自己紹介してなかったね。2年8組名無しさん名無し。宜しくね?』
桜「は、はいっ!私は竜崎桜乃です!」
『桜乃ちゃん、ね。…それと…』
朋「朋香。小坂田朋香!」
『朋香ちゃん…宜しくね?』
朋「ふんっ!」
桜「と、朋ちゃんっ…」
不機嫌そうにそっぽ向く朋香を宥めるように間に割って入る桜乃。
越「あ…桃先輩、そろそろ時間っすよ」
桃「ん?あー!やっべ!名無しさん悪い!そろそろ部活行かねーと。校内大体分かったろ?んじゃまた明日なぁー。越前!行くぞ!」
越「はぁ…んじゃ、さようなら。名無しさん先輩」
『あ、う、うん。じゃあね。部活頑張って』
桃「おい、越前〜!!」
遠くから越前を呼ぶ桃城にも小さく手を振った。
そして桜乃と不機嫌なままの朋香にも笑顔で手を振り、昇降口に向かった。