恋に落ちた海賊王:ナギ

□酔ってる時は。nagi ver
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酔っ払っちゃったらどうなるのかなぁーーーと妄想してみました。
恋人になった後という設定で
ナギが酔っちゃうバージョン。



「酔ってる時は。nagi ver」
ナギ目線で。

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■


 船長室の扉を閉めた瞬間、不意に焦点が合わなくなって、思わずギュッと目を閉じる。

 なんだ・・・?まさか酔ってねーよな。

 自分の部屋へ向かう足が、やけにふらふらと軽い。

 船長のペースに合わせて、いつもよりたくさん飲んだが、酔い潰れるような量じゃなかったはずだ。

 昔の話をしたせいか・・・?

「おかえりなさ・・・、わ、ナギ、お酒臭いー!」

 棚の前に陣取って、何か整理してたらしい☆☆は顔を上げて俺を迎えたが、すぐに眉をしかめた。

「飲み過ぎ!」

「そんなに飲んでねーよ。」

 と言いつつ、やっぱりちょっと酔ったような気がする。

 ベッドに腰掛けると、そのまま後ろに寝転びたくなる衝動に負けた。

 あー・・・
 明日の朝飯の仕込み、まだしてねぇ・・・・・・・・・

「・・・眠いの?」

 ☆☆が覗き込んでくる。

「眠くねーよ。」

 言葉とは裏腹に、瞼が重い・・・

「ナギ、そのまま寝ちゃダメだよ、着替えないと。」

 そう言って、☆☆が俺のバンダナに手をかけてきた。
 指先が耳を掠めて、うなじに滑る。

 くすぐったくて、思わずその手を掴む。

「な、な、なに・・・っ!」

 なーに真っ赤な顔してんだ。

「なんでもねーよ。」

 でも、手は離さない。

 お前のあたふたする顔が、なんか可愛い。
 もっと見たい。

 からかうつもりで、グッと引き寄せてみた。

「・・・酔ってる?」

「酔ってねーよ。」

 ・・・いや、酔ってるかもな。
 少しだけ、ふわふわする。その感じと、お前の洗いたての髪の匂いが心地好い。
 このまどろみに、浸っていたい。

 なんだろう、この感じ。

 何かが溶けていく。

「もう・・・、ちゃんと着替えた方が良いよ?」

 大人しく俺の胸におさまったまま、☆☆が言うのを、夢うつつで聞く。

 いつ振りだ、こんなの。
 自分で思うより、酒がまわってるみたいだ。

 目を閉じた視界が不意にかげったかと思うと、柔らかいものが唇に触れる。

 その感触を一瞬確認して、思わず目を開く。
 いつの間にか☆☆が俺の腕をすり抜けてキスを・・・

 ガバッと、上半身だけ起こす。
 シュル・・・と、バンダナが肩に落ちた。

「お、おま・・・」

 心臓だけが妙にハッキリ鼓動を刻む。

「ナギが先にしたんだからね。」

 なんの事言ってんだ・・・?

 一瞬混乱する。
 目の前の妖艶な微笑みに、ふらっと眩暈がした。

 こいつ、いつの間にこんな顔するようになりやがった。

「私は酔ってないから、いいんだよね?」

 ・・・こないだの記憶が頭をよぎる。

「・・・・・・・・・いいぜ」

 背中に腕をまわすのと同時にグッと腹筋に力を入れて、勢いよく体を反転してやる。形成逆転。
 俺がお前を見下ろす番だ。

 予想外だったのか、さっきの色っぽい笑みが幻かと思うくらいあどけない顔で、びっくりしたように俺を見る。

「なんだよ。そんな顔しても、もう止まんねーぞ。」

 返事はいらねー。
 そのまま、唇を塞ぐ。
 首筋に腕がまわされるのを感じて、舌を絡める。

「覚悟しろよ、寝かせねーからな。」 







END

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■

夜に書くと、妄想がシモ寄りになるなぁ〜〜。
ナギさんはあんまりガツガツしてない感じだけど
2人きりになると、きっとすっごい甘々で優しいに違いない。
たぶん。そうであって欲しい。
それにしても、えらい積極的なヒロインちゃんになってしもぅた。




2011-03-25 (Fri) 19:30


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