恋に落ちた海賊王:ナギ
□It melts sweetly
1ページ/3ページ
1万打リクです。
ありがとうございます!
全3話。
「It melts sweetly 1」
ヒロイン目線で。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
「わぁ、この果物すごく甘くてイイ匂い!
美味しそう!
ねぇねぇナギ、今晩デザートに出して。」
「・・・これは、デザートに食うやつじゃねぇよ。火を通さねぇと毒がある。」
「え!じゃあバナナでいいや。」
「バナナぁ・・・?」
私達は久し振りの港町で、買い出しをしていた。
シリウス号では保存食の在庫が心もとなくなってきていたところだったので、ナギは真剣に食材選びをしている。
でも、私は・・・
こうして、久し振りに2人きりになれた事が、嬉しくてたまらなかった。
つい、テンションが上がっていた私に、お店のオジサンがニコニコしながら
「お嬢ちゃん達、仲良いねぇ〜〜。兄妹?」
と、声を掛けてきた。
・・・・・・、え・・・・・・
その言葉に、一瞬その場が凍りつく。
「いや。そのバナナ一房貰おう。いくらだ?」
凍りついたのは私だけだったようで、ナギは淡々と否定すると私がねだったバナナを買った。
そして、そのまま、歩き出す。
慌てて背中を追いかけた。
「余った分は干してバナナチップスにしてやるよ。」
「う、うん・・・。」
ナギは、さっきのオジサンの言葉なんて、まるで気にしていない様子だった。
・・・・・・兄妹、って・・・、
兄妹って思われたんだ・・・・・・
ふ、普通、こうして並んで歩いて買い物してたら、恋人同士に思われるもんじゃないの?
・・・・・・・・・。
少なくとも、あのオジサンには、そうは見えなかったんだよね・・・
ちらっとナギを見る。
・・・私が、幼く見られたから、なんだろうな・・・きっと・・・
はぁ・・・・・・・・・
さっきまでのウキウキ気分が払拭されてしまった・・・。
to be continued
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
2011-06-28 (Tue) 18:48
恋に落ちた海賊王Ranking!