恋に落ちた海賊王:ハヤテ
□trick or treat?
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「trick or treat? 後編」
ヒロイン目線で。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
「ハヤテ、トワくん行っちゃった。・・・えっと、とりあえず、先に私の方を解いてもらおうかな。手が自由になったら、ハヤテの目隠し解いてあげるから。」
腰でドアを閉めて、ハヤテの方を向くと、目隠しをしているハヤテはあさってな方向を向いて私を探していた。
「おーい、☆☆どこだ?」
「ここ、ここ。こっち。」
「こっちって・・・」
縛られた手のまま、両手でハヤテの肩を叩く。
「見えない方がわかりづれぇよ、先にオレを解いてくれ。」
「ええ?うまくいくかな・・・」
「オレが床に座るから、お前ベッドに座れ。その方がほどきやすいだろ?」
「う、うん・・・」
でも指先しか自由にならない手で、うまく出来るかなぁ・・・。
ハヤテが床に座ると、位置関係はちょうどいいけど・・・。
「・・・・・・ハヤテ。これ、結び目固くなっちゃってる・・・」
「あ、まさかさっきので・・・?」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・ごめん、うまく指に力が入らないよ。やっぱり私を先に解いてくれる?」
「じゃあお前ベッドに座って動くな。」
「うん。」
「ったくトワのヤロー。」
ハヤテが手探りしながら立ち上がりベッドに座る。
「☆☆どこだ?」
右手が頬に触れた。
すぐに左手も伸びてきて、両手で顔を包むとそのまま指がすべるように耳元をとらえる。
私の腕を、手探りにさがしているんだと、頭ではわかっているんだけど。
目隠ししているハヤテが、手の感覚だけを頼りに、私を触る。
その、ちょっとおっかなびっくりな微妙な力加減に、思わずゾクっとした。
肩・・・腕・・・と、手が伝う。
なんか、ドキドキして変な気分。
ようやく手を縛っている布に到達すると、ハヤテは指先で結び目を確認しながら器用にほどいていく。
「よっしゃ!ほどけた!」
「あ、ありがと・・・」
「見えねぇってのはほんとに焦れるな。ったく、明日剣の稽古にトワを付き合わせてやる!目をやられた時を想定して稽古を、・・・?どうした?早くオレのもほどいてくれよ。」
「う、うん・・・」
その。
なんて言うか。
改めて見ると、すごい光景。
さっきのドキドキがまだ続いている私は、ハヤテの目隠しをほどくフリをして髪に指をすべりこませた。
「ねぇ・・・trick or treat?」
「・・・は?」
「お菓子くれる?」
「・・・?さっき無いって自分で・・・」
「じゃあ、イタズラしちゃおっかな。」
「はぁ!?お前何言って、」
言いかけるハヤテの頬に、ちゅっとくちづける。
ハッと息を呑むハヤテの表情が、なんとも言えなくたまらない。
私、どうしちゃったんだろう。
ドキドキしすぎて、変な気分。
「たまには、こういうのもいいね。」
「お、お前何するつもりだよ!?いいからほどけって!」
「うふふ、ほどいてあげなーい。」
こんな状況、二度とないかも知れない。
もうちょっとだけ
イタズラしちゃお。
END
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
ギリギリハロウィン!!
最近妄想に浸る時間がなくて(TдT)
ほんとは全員出演のが書きたかったんですが
力量不足で無理でした。
ハヤテが1番動かしやすかった( *≧艸≦)
あ、でもこれも後日談とかサイドストーリーとか
妄想できるな・・・!
心ゆくまで妄想を堪能したいよぅ。
プリーズフリータイム(TдT)
2011-10-31 (Mon) 21:00
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