恋に落ちた海賊王:ソウシ

□コンプレックス
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恋人設定。
前後編。



「コンプレックス 前編」
ソウシ目線で。

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■


 ☆☆ちゃんは、背が低い。

 元々小柄な民族のヤマトの女性だということを差し引いても、☆☆ちゃんの背は低いらしい。

 確かに、シリウスで一番小柄なトワよりも15センチは低いだろうと思われる☆☆ちゃんは、私と並べば肩くらいまでしかない。

 誰もその事をどうこう言うわけではないのだけれど、☆☆ちゃんはコンプレックスに思っているらしく、常日頃から気にしている。

「あぅー、ソウシさん届きませんッ!」

 台に乗っても一番上の棚に手が届かなくて四苦八苦した☆☆ちゃんが、こちらを振り向いた。

「あ、薬瓶は危ないから無理しないで。」

 ☆☆ちゃんの後ろから手を伸ばして瓶を取ると、☆☆ちゃんはちょっとムクれた顔をした。

「せめてあと5センチでも背があればな・・・」

 あ、また気にしてる。

 思わず微笑んで、☆☆ちゃんの頭を撫でた。

 うーん、こんなムクれた顔でさえ可愛い。

 背が低い事だって、私にとっては可愛い以外の何物でもない。

 ちっとも気にする事ないのに。

「高いとこのモノを取る時は、いつでも呼んでね?」

「・・・ありがとうございます。」

 そう言いながら、☆☆ちゃんはシュンとする。

「そんな顔しないの。
 さ、今日は医務室の整理を手伝ってくれるんだろう?頼りにしてるよ。」

「はい。」

 気を取り直して笑った☆☆ちゃんは、やっぱり可愛い。

 コンプレックスに思う必要なんかないよって事、どう言ったら彼女に伝わるかなぁ?



 
 作業を進めてしばらくして、想像以上に残りが少なくなっている薬品がある事に気付いた。

 整理しといて良かった。

 今日ならまだ買い出しに行ける。

 トワが戻ったら船番を代わってもらって、街へ出よう。







to be continued → last soushi eyes


■ ■ ■ ■ ■ ■ ■


2013-10-01 (Tue) 13:10


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