短編

□Rose happy birthday
1ページ/3ページ




「おーい竜士」




遠くから美空が走ってくる


手にはバラの花束を持ている




「なんや?」


「今日誕生日なんでしょ?」


「あぁ」


「ほい、プレゼント」




持っていたバラの花束を差し出される




「女が男にバラの花束かいな・・・」


「フフフ、それにはちゃんと意味があるんだよ〜」




ニッコリと笑って説明しだす




「色と本数、どっちが先に聞きたい?」


「・・・色」


「オッケー」




大きく息を吸って話し出す




「紅色のバラの花言葉は“死ぬほど恋い焦がれています”」


「なっ!!」


「本数は?」


「・・・聞かんでも分かっとるわ」


「ふーん、ではご自分で答えをどうぞ」


「さ、最愛」


「ご名答」




満面の笑みの美空と顔が真っ赤の竜士




「ハッピーバースデイ♪たとえ恋人同士になった今でも私は竜士に恋い焦がれているし、竜士は私の中で最愛の人だよ!!」


「よう、恥ずかしげなも無く言えるな!!」


「だって事実だもーん」


「ええ加減呆れるわ!!!」




そう言って美空の腕を握って自分の所へ引き寄せ、抱きしめる




「・・・ありがとおな」


「どういたしまして」


「俺かて今でもお前に恋い焦がれとるし、お前が世界で一番好きな最愛の人や」







Rose happy birthday







「一番のプレゼントは私自身とか言っちゃったりしてー」


「それでもええな」


「ですよねーちょうしこきまし・・・って、はい?」


「?いや、別にそれでもええなーと思っただけやで?」


「あ、そう(この天然たらしが!!)」


















オメデとコメント→
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ