短編
□Rose happy birthday
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「おーい竜士」
遠くから美空が走ってくる
手にはバラの花束を持ている
「なんや?」
「今日誕生日なんでしょ?」
「あぁ」
「ほい、プレゼント」
持っていたバラの花束を差し出される
「女が男にバラの花束かいな・・・」
「フフフ、それにはちゃんと意味があるんだよ〜」
ニッコリと笑って説明しだす
「色と本数、どっちが先に聞きたい?」
「・・・色」
「オッケー」
大きく息を吸って話し出す
「紅色のバラの花言葉は“死ぬほど恋い焦がれています”」
「なっ!!」
「本数は?」
「・・・聞かんでも分かっとるわ」
「ふーん、ではご自分で答えをどうぞ」
「さ、最愛」
「ご名答」
満面の笑みの美空と顔が真っ赤の竜士
「ハッピーバースデイ♪たとえ恋人同士になった今でも私は竜士に恋い焦がれているし、竜士は私の中で最愛の人だよ!!」
「よう、恥ずかしげなも無く言えるな!!」
「だって事実だもーん」
「ええ加減呆れるわ!!!」
そう言って美空の腕を握って自分の所へ引き寄せ、抱きしめる
「・・・ありがとおな」
「どういたしまして」
「俺かて今でもお前に恋い焦がれとるし、お前が世界で一番好きな最愛の人や」
Rose happy birthday
「一番のプレゼントは私自身とか言っちゃったりしてー」
「それでもええな」
「ですよねーちょうしこきまし・・・って、はい?」
「?いや、別にそれでもええなーと思っただけやで?」
「あ、そう(この天然たらしが!!)」
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