短編

□君の傍で
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『―――以上が依頼内容遂行の結果だよ』



「いつもごくろうさまです」



美空とメフィストはデスクを一つ挟んだところで



美空は立ったまま、メフィストは椅子に腰かけたまま話していた



『ったく生徒がいる時に悪魔けしかけますか?』


そうなのだ

任務が終わって雪村兄弟たちと話している時にメフィストは

自分の悪魔をしかけてきたのです



「嬉しくなかったですか?」



『あたりまえでしょう。もうちょっとねぎらいとかないんですか』



「じゃぁ美空こっちへ」





そう言いながらメフィストは片手で手を招き


片手で自分の太ももを叩いてきた


デスクをまわってメフィストの隣に来た美空




『で、そこに座れと?』


「もちろんです」


『はぁ・・・』




ため息をつきながらも太ももにまたがりメフィストと向き合う形をとる




沈黙




その間二人は目を合わせたままだ




『メフィスト、さすがにずっとこの状態は恥ずかしい・・・―――っ!!!』





口を塞がれる




言葉を発し終わったばかりだった口の中には


舌が入りこむ


深く、深く



歯を奥からなぞり、逃げる舌をからめ取る




『ふっ・・・んっ・・・!!』




声にならないと息が漏れる



息が本気で持たないと思った絶妙のタイミングで唇が離される



するとメフィストはいきなり立ち上がり



足元のおぼつかない美空はメフィストにされるまま



先ほどまで彼の座っていた椅子に座らされ



そしてメフィストは美空をそっと抱きしめる




『めふぃ・・・・・・す・・・と?』




息絶え絶えで美空は名前を呼ぶ




「・・・あなたが無事で本当によかった」




メフィストは耳元で低く囁く




「今回の依頼は私を通した際に断るべきだった。

だとしたらこんな長期にはならなかった。

あなたと会えない時間、本当につらかった」




抱きしめている手に一層力がこもる



『今思えば、二週間?くらいあってないもんね』



「そうですよ。あなたを感じられないなんて生きた心地がしませんでしたよ」




美空もメフィストの背中に手を回す



『メフィスト、ただいま』



「おかえりなさい、美空。私はあなたがいないと駄目なようだ・・・好きです。傍にいてください」



『それは私もだよ、メフィスト』








君の傍で










「美空・・・」


彼はより愛おしそうに私の名前を呼ぶ


君の傍で君のぬくもりを


声を、呼吸を、鼓動を


君の全てを感じていたい


じゃないと生きてる気がしないんだ





















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うん。大好きだよメフィストwwww

神谷声は偉大だねwww

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