短編
□君が目覚めぬよう
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「ふぁー・・・ねむい」
(お風呂上がったし、宿題やった、朝の準備もオッケー本読んで寝ようかな)
そう思って本を手にして布団へと歩き出した瞬間
「あ、宿題一つやってない」
(やらなきゃ・・・)
手に持っていた本を布団へと投げて落ちた瞬間
「アイタッ」
「??????????」
(今、布団から聞きなれた声が・・・心なしか布団が盛り上がっているような)
美空はいっきに布団をめくった
そこには
「こ、こんばんわぁ・・・」
ピンクの髪の毛、たれてる目
「廉造、何でここにいる」
「夜、夜這い?」
「よし、今すぐ消し炭にしてやろう」
「いやいやいや」
ちょこりと座ったまま言い訳を必死に探している様子の廉造
「まぁええやんか、俺ら一応付き合ってるわけやし」
そう言いながら布団の中へいっきに美空をひきずりこむ
「うわっ」
「んーお風呂上りの美空ええ匂いー」
背後から抱き締めた状態で廉造は美空の首筋に顔をすりよせる
「ちょっ、くすぐったいって」
美空はグルリと寝返りを打ち廉造と向き合う形をとる
(案外顔近い・・・///)
「美空、顔赤ぁなってるで?」
「う、うっさい!!」
顔を隠すように美空は廉造に抱きつくかたちをとる
「ははは・・・よしよし」
顔の見えない美空の頭をぽふぽふなでる
「〜〜〜っ//////////」
(首まで真っ赤・・・ほんっとかわええなぁ)
少しの間二人は何もしゃべらなかった
「すー・・・すー・・・」
(ん?)
少し体をずらして見えたのはスヤスヤと眠る美空の姿
(寝た・・・か)
君が目覚めぬよう
俺がそっと傍に居続ける
そう、決めたんや
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遊佐ボイスも好物です。はいw
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