短編

□赤い赤いチューリップ
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「ねぇねぇ廉造!赤いバラの花言葉って知ってる?」



「んー?バラなんやから“情熱的愛”とかじゃないん?」



「はずれー正解は“嫉妬深い愛情”なんだって!」



ニコニコと笑いながらそんな雑学を披露する美空



「へぇ、そうなんか。美空って花言葉とか好きなん?」



「うん!見てて面白いよ?バラみたいに色ごとでは花言葉が違うのもあるし」



より一層嬉しそうに話す美空の姿を見て廉造は一つ思いついた



「なぁ美空、花言葉ってどれくらい知ってるん?」



「んーとね、身近にあってよく見かける奴はたいがい調べて覚えたかな」




「さよか」



「なんで?」



「別に?なんもないで」





思いついたことを実行するための時間を頭の中で計算する



その時の美空の顔を想像しながら



___



__



_





ピンポーン




美空の家のチャイムが鳴り響く



「はーい」




日曜日。今日は廉造が遊びに来ることになっている




「いらっしゃい廉造」



(なんだろ?廉造ソワソワしてる?)



「はい、これ」



「ん?」



差し出された箱の中には美空の好きな店のケーキが入っていた




「ほぁあ!」



「なんやその声」



廉造はカラカラと笑う



(いつもどおり・・・かな?)






二人は静かに談笑を始めた



___



__



_





あっというまに時間はすぎもう夕方





「もう帰らなきゃね」


(さびしいな・・・)




そんなことを思っているといきなり廉造が美空の手を取って立ち上がった



「廉造?」



「美空この後って何か用事あるか?」



「何もないよ?」



「さよか、ならちょっと俺とそこまで歩かんか?」




「うん!」



そう言って二人は近くの公園まで歩いて行った



美空のうちの近くにある公園はいろいろな花が咲いていた




「ここってきれいだよね・・・あ、チューリップ!」



そこ一帯には赤いチューリップが咲いていた



「・・・由衣赤いチューリップの花言葉って知っとる?」



「え?んーっと・・・」



美空は少しの間考えた。そしてその答えは二人同時に導きだす





「「愛の告白」」





「えっ?廉造・・・?」



美空は真っ直ぐに廉造を見た



廉造はそんな美空を見て少し微笑んだ



「なぁ由衣、俺は美空が大っっっ好きや!せやから、お互い結婚できる歳になったら俺と結婚してください」



いつもと違い真剣な態度の廉造を見て美空も静かに微笑んだ




そして美空もその答えを廉造に伝えた



「ウチも廉造が大っっっ好き!!」


今度はパッと花が咲くように由衣は笑った


「え?それって・・・」


「こちらこそよろしくお願いします」










赤い赤いチューリップ










「よっしゃぁぁぁあああああ!!!」


赤いチューリップは二人の愛の形


「あはは、廉造喜びすぎだって」


幾年の時が過ぎても


「だって、めっちゃ嬉しいんやもん!」


変わることのない


「ウチもすっごく嬉しいよ」


固い固い


「美空、愛してる!!大っっっ好きや!!!」


愛の形






































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主は花言葉が大好きです

ちなみにコレは図書館で図鑑読んでるときに思いついたネタです

最初はヒヤシンスの花言葉「ゲーム」でメフィスト夢書こうとしたら

思いつかないという落ちwww

でわでわまたこんどお会いしましょう☆
 

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