短編

□光を失くしたその日から
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美空が亡くなったのは酷く雨の強い日で



任務先で一人上級悪魔に囲まれ、助けが来た時にはもう



と言う話だった





「遺体が綺麗に残ってたのは奇跡だな」





ポツリと藤本が呟く





「まったくもってそのとおりですね」





メフィストは素気なく答えた





「遺体は適当な理由と共に母君の所へ」



「わかった」





頼みます。とそれだけのこしてメフィストはその場を離れる



外に出ると本当に酷い雨で



傘をさそうかと思ったが



濡れて帰りたい気分だったのでそのままザバザバと水たまりの中も突っ切って歩く



ふと立ち止まると



髪からつたい落ちる雨粒の中に熱を帯びたものが混じった



はて?と思い瞳のあたりを触るとそれは次々とあふれてきた





(あぁこれが・・・人間でいう涙と言うものか)



「フフ、ハハハハハ・・・アハハハハハハハハハハ!!」





涙を流しながらメフィストは笑う、笑う、笑う




まるで悲しみに蓋をするかのように





「人間は本当に脆いものす・・・!!!!」



その日から彼は人間を愛することを辞めた









光り失くしたその日から








これは何年も前の話


彼が愛すべき光を失くした日


そして彼は闇の中、


独り放り出された






























→おまけ?
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