リボ×テニ(長編)

□誓い
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ドンッ!



宍戸君が壁を殴った。


「俺らどーすりゃいいんだよ!国家とかマフィアとか意味わかんねーだろ!大体あんな話信じられっかよ!」



「急に言われて理解せぇ言う方が無理な話やな。みんな、これからどないする?」





白石君の問いかけにみんながうつむく中、神尾君が声をあげた。



「俺は絶対信じねぇ!なにがプレイスタイルと性格で決めただよ!勝手に決められてわかりましたっていくと思ってんのか!?」




「そうっスよ!こんな話、嘘に決まってるっス!大体明日なんて無理に決まってるし!」




「確かに腑に落ちんのう。でも校長と教頭の立ち合いに他校のお前さん達まで呼ばれて、冗談にしては手が込みすぎてる気がするが・・・名前、お前さんはどう思う?」




「え?私は・・・」









急に聞かれても困る。


いきなり信じられないような説明受けて、
頭の中はパンク寸前。


どうって言われても・・・




私が答えを出せず目を泳がせていると、今まで黙っていた遠山君が言った。







「なぁなぁ、さっきのおっちゃんが話してた通りにしてみぃひん?マフィアとかなんやわからんけど、楽しそうやん!テニスなら向こうでも出来るやろし。」



「金ちゃん、今の話聞いとったか?もしあの話が本当なら、テニス出来なくなるって言うてたやんか。」



「ちゃーんと聞いとったで!あのおっちゃんなんやムカつくから、反抗して向こう行ってテニスしたるねん!白石、ええやろ?」




遠山君の言葉にみんな驚いたけど、次第に気持ちも落ち着いてきたので、明日になれば全てがわかると、ひとまず指示に従うことにした。

そしてある誓いを2つ立てた。







1つはどんなことになってもテニスは絶対に捨てないこと。

もう1つは、やるべきことを精一杯こなして、必ずまた今の生活に戻ること。















その後私達は家に帰って個々に荷物をまとめたりして運命の日を待った。


END
 

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