リボ×テニ(長編)

□基地までの道のり
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「それではこれから基地へご案内いたしますので、降りて下の車に乗ってください。」














あれからどの位経っただろうか、いつの間にか寝てしまっていた私達は着陸の時に目が覚めた。

促されるがままに車に乗ると隣に遠山君が来た。




「なぁなぁ姉ちゃん、基地ってでっかいんかなぁ?」


「えっ?あぁ、きっと大きいんじゃないかな?皆で生活するんだし・・・」




















遠山君とはあまり喋ったことなかったけど、彼のキラキラした曇りのない笑顔は、今の私にはとても癒しだった。




















「ねぇ遠山君、」



「金ちゃんでええって!皆そう呼んどるし。」



「じゃあ、金ちゃん、金ちゃんは怖くないの?知らないとこに来させられて、マフィアになれって言われて・・・」







私はあまりにも純粋に笑う彼に尋ねた。

彼はまだ中1なのに、親と別れて生活するなんて辛いはず。








「怖いことなんてなーんもあらへんよ。でもテニス出来んとか、皆と離れなあかんとかはムカつくわ!なんで知らんおっちゃんにそないなこと言われなあかんのか全くわからへんし。」



「そっか、そうだよね。そういえば決勝戦の時、金ちゃんが幸村君に試合を挑んだのはびっくりしたなぁ。周りの皆もびっくりしてたよ!そのときから怖いもの知らずな子だなぁって思ってたんだ。」



「あれはコシマエが来るまでなんかせなって思っててん。こないだは負けてしもうたから、今度会うたら立海の大将さん絶対倒したるねん!」



「ふふ、でも幸村君は強いよー?」

































2人で笑い合っていると、仁王君が来て遠山君に話しかけた。


「遠山、白石が呼んでたぜよ。すぐ行かんと毒手出すって言ってたなり。」


「ほんまか!?毒手嫌やー!!ほな姉ちゃんまたな!!」


「あ、うん。

白石君、何の用事があったんだろうね?」
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