銀河英雄伝説
□鉄壁に遊ぶワルキューレ
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拍手おまけから
続・ツンデレラ
ぽすんとスプリングの上で弾んだ体を、支えようと四肢を開いた体制はなんとも無防備で、ユーディットは慌てて座り直そうとしたのだが、努力むなしく足首をつかまれた。
「っっ!」
首をすくめるユーディットにはお構いなしに、ミュラーは姫君に傅(かしず)く召し使いよろしく恭しくユーディットの靴を脱がすと、細い足首と爪先に手をかけて、異常はないかと真剣に左右を見比べて、「腫れてはいないようですね」と今度は足首を曲げて痛みはないかと確認してくる。
「大丈夫だ!」
ミュラーは大真面目なのだが、ユーディットの方は恥ずかしくて仕方ない。足なんて、普通に生活していたら他人が触れる箇所ではない。ましてそれが特別な異性とくれば、意識するなというのが無理な話だ。
「どこも痛くないから…は、離せ…!」
台詞の内容は強気でも、真っ赤な顔でうつむき加減で尻すぼみとくれば、強制力なんてありはしない。
(………)
床からベットの上を見上げるミュラーには、うつむくユーディットの真っ赤な顔が丸見えで、拒絶も恥じらいも、全てが煽情的に映る。ごくりと、喉が鳴った。
「どこも?」
年甲斐もなく、否、年だからだろうか。つい悪戯をしたくなる。ちゅ、と音をたててふくらはぎにキス。
「あっ!?」
ユーディットが気付いた時には、するりと掌が膝の内側を撫でて、いつになく人の悪そうな笑い顔が目の前にあった。
「や…っ」
とっさに膝を閉じて後ずさろうとするがもう遅い。肩を押されてマットレスの上に長い髪が散った。
20130306
ツンデレラを書いて以来頭にはあったんですが、最近未成年の読者様がいることが判明しましたし、ウラは書きません(-_-;)
てかね、素面で色事が書けるかぁぁぁ( 〃□〃)q