Book(aoex)
□宿題
1ページ/1ページ
コンコン…(ドア叩く)
「燐ー?入っても良いかな?」
おっ、来た来た…
「あぁ。」
「お邪魔しまーす…」
今日はなつと一緒に塾の宿題をする。
あっ、勿論俺の彼女な♪
一々可愛いんだよなー…ほら、またおどおどしてる…
「なつ?どうした、そんなにキョロキョロして…?」
「あっ、いや、初めて男の子の部屋に入ったから、その…どうしたら良いか分からなくて…」
そう言って困った様に笑うなつ。…やっぱ可愛いな♪
「適当に座って良いんだぜ?別に宿題するだけなんだし。」
「うん…」
「じゃ、始めっか!ちゃんとやらないと雪男に怒られちまうし…。」
「でも燐…羨ましいなぁ。」
ん…?今の会話のどこに羨ましい要素があったんだ?
「えっ…何が羨ましいんだ?」
「だーかーら!雪ちゃんに勉強、教えてもらえるじゃない!良いなー、私も雪ちゃんと相部屋だったらなぁ…」
…おいおい、何言い出すんだコイツは。
雪男と相部屋が良い、だって…?
「…ふざけんなよ。」
「えっ…?」
気付いた時にはもう、遅かったんだ。
「んっ!?//」
「なつ…」
俺はなつにそれ以上、雪男のこと話して欲しくなくて、なつに口づけていた。
俗に言う“嫉妬”かもな…。
「燐…?//」
頬を赤らめて見てくるなつ。あー…、俺の理性よ、保っててくれ…!
「…雪男と相部屋なんて、俺が許さねぇからな。」
「ふふっ…燐、ヤキモチ?」
なんでこういう所だけ敏感なんだろうといつも不思議に思う。
「…悪ぃかよ…//」
そうやって吐き捨てると、今度はなつからキスされた。
宿題…やってねぇけど、こういう時間って、必要…だろ?
宿題
(兄さん!宿題やってるの…って、)
(あ…)
2011.9.11
なつ