Book(aoex)

□Happy X'mas!
1ページ/1ページ






今日はクリスマス。
学校でも、街の雰囲気もクリスマス一色だ。

幸せな恋人たちが特にうかれてしまう、特別な日。

そしてそれは、私も例外ではなく…

「燐!今日はずっと一緒に居てくれるんだよね?」
「ん?あぁ、俺も最初からそのつもりで色々準備してきたんだ」

え、準備ってなんだろ…まぁ、いっか

「なつ!早く帰ろう。今夜はごちそうだぞ」
「本当!?やったー!」

燐大好き、と抱きつけば、真っ赤な燐の顔。

「燐、かわいい」
「は!?かわいくねーし」

そう言ってちょっと拗ねる燐もまた、かわいくてどうしようもない。







「わあ、すごいごちそう!」
「だろ?なんたって今日はクリスマスだからな」

燐が作ってくれた料理はいつにもまして美味しそう。

もうなんか見てるだけでお腹いっぱいになりそう。

「早く食べようぜ」
「うん!…あれ、雪男は?それにクロも…」
「あぁ、雪男は今日も任務があるって言ってた…クロもついてくって」
「そっか…」

クロが雪男についてくなんて珍しい

一応クロは燐の使い魔とされてるから尚のことだ
(クロ曰く、“ともだち”らしいけど…)

「ケーキもあるからなー」
「わぁ!じゃあ、いただきます」

やっぱり燐の料理はどれも美味しかった

燐ってすごいな…

「あっ、そういえば燐、さっき準備してるって言ってたけど…なんのこと?」
「あぁ、ちょっと待ってて」

そう言うと燐はどこかへ行ってしまった

なんだろう…?

「…お待たせ!はい、これ」
「…?これって…」

燐に手渡されたのは綺麗にラッピングされた小さな箱

「燐、まさかクリスマスプレゼント!?」
「そ、そうだよ!」

早速包みを開けてみると、中には小さなハートのチャームがついたネックレスが入っていた

「お、お前に似合うと思って…って、泣くなよ、なつ…」

燐に渡されたプレゼントが嬉しくて、涙が止まらない

「ありがとう、燐…一生大切にする」

そうか、と微笑みながら優しく頭を撫でてくれる燐

そんな彼に、思いっきり抱きついた









Happy X'mas!

(燐、大好き!)
(俺は愛してる)




 
2012.12.24
なつ

 
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ