Book(aoex)
□Happy X'mas!
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今日はクリスマス。
学校でも、街の雰囲気もクリスマス一色だ。
幸せな恋人たちが特にうかれてしまう、特別な日。
そしてそれは、私も例外ではなく…
「燐!今日はずっと一緒に居てくれるんだよね?」
「ん?あぁ、俺も最初からそのつもりで色々準備してきたんだ」
え、準備ってなんだろ…まぁ、いっか
「なつ!早く帰ろう。今夜はごちそうだぞ」
「本当!?やったー!」
燐大好き、と抱きつけば、真っ赤な燐の顔。
「燐、かわいい」
「は!?かわいくねーし」
そう言ってちょっと拗ねる燐もまた、かわいくてどうしようもない。
▽
「わあ、すごいごちそう!」
「だろ?なんたって今日はクリスマスだからな」
燐が作ってくれた料理はいつにもまして美味しそう。
もうなんか見てるだけでお腹いっぱいになりそう。
「早く食べようぜ」
「うん!…あれ、雪男は?それにクロも…」
「あぁ、雪男は今日も任務があるって言ってた…クロもついてくって」
「そっか…」
クロが雪男についてくなんて珍しい
一応クロは燐の使い魔とされてるから尚のことだ
(クロ曰く、“ともだち”らしいけど…)
「ケーキもあるからなー」
「わぁ!じゃあ、いただきます」
やっぱり燐の料理はどれも美味しかった
燐ってすごいな…
「あっ、そういえば燐、さっき準備してるって言ってたけど…なんのこと?」
「あぁ、ちょっと待ってて」
そう言うと燐はどこかへ行ってしまった
なんだろう…?
「…お待たせ!はい、これ」
「…?これって…」
燐に手渡されたのは綺麗にラッピングされた小さな箱
「燐、まさかクリスマスプレゼント!?」
「そ、そうだよ!」
早速包みを開けてみると、中には小さなハートのチャームがついたネックレスが入っていた
「お、お前に似合うと思って…って、泣くなよ、なつ…」
燐に渡されたプレゼントが嬉しくて、涙が止まらない
「ありがとう、燐…一生大切にする」
そうか、と微笑みながら優しく頭を撫でてくれる燐
そんな彼に、思いっきり抱きついた
Happy X'mas!
(燐、大好き!)
(俺は愛してる)
2012.12.24
なつ