.+*BL連載小説*+.
□第四章
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布団を頭まで被りながら、
思考を巡らせる。
本当は、もう、着替えて
朝食の時間なのだが、
今日は、学校に行く気分になれない
プレゼントの方がいいかな。
プレゼントだったら何がいいかな?
デート?
遊園地とか、水族館?
御揃いのものとか欲しいなぁ。
そんな思考回路を
無限ループのように回らせながら
朝は重いと感じる体を
ベットに寝っ転がせていた。
[♪〜♬〜♩♬〜]
再度、携帯が鳴った。
しかし、鳴っているリズムは、
朝、普段目覚めの良い綺麗な音楽ではなく、
どことなく、気分が盛り上がるような曲調のメロディー。
一瞬、思考回路が止まった。
『・・・!!!駿だ!!』
被っていた布団を蹴り上げ、急いでスマートフォンを取り出す。
田舎なので、機械類、等
そんなものにしか金が掛らないのが
いいところだ。
駿の着信だけは、
メロディーを変えてある。
『もしもし!駿!!どうした!?』
−「あ?どうしたじゃねぇよ。お前、今、何処にいるんだよ」
『駿の隣』
ちょっと冗談を言ってみる。
−「隣にいたら、心配してねぇよ。学校休んだら、犯すからな。」
堂々と犯罪行為を言ってのける駿
『なっ、ぁ・・・。あんま、今日、学校行きたくな・・・い。』
−「いいから、後30分で、学校来い。30分でな。」
平然と無茶を言ってのける駿
絶対無理だ・・・。
『無理無理!絶対、無理!』
−「多分、この時間なら電車・・・ないか?」
『・・・分かった』
現在時刻 7:40分。
走っていけば、10分位で、
駅に着ける筈・・・。
そうすれば、7:52分の電車に乗れる
急いで、制服を着る。
1分もあれば、着替えられるだろう。
しかし、ネクタイをしている余裕はなく、バッグの中に詰め込んで、二階を駆け降りる。
リビングには、兄貴がいた。
「おはよう。寝坊か?」
『そんなとこ!行ってきます』
一言交わして玄関まで、走っていく。
時間との戦いだ。
。