.+*BL連載小説*+.
□第四章
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軽く目を開ける。
晴れ晴れとした天気でカーテンの間から出ている日差しは
部屋を明るく照らしていた。
『んんっ・・・。』
起きたばかりの目には
朝の細々とした日の光も耐えきれず
布団を頭まで被る。
布団を被っていれば、光が入る余地はなく、
日差しの暖かさで、ベットから抜け出すなんて、考えもつかない。
[♪〜♬〜♩♫♬〜]
聞き覚えのあるメロディーが流れる。
最新で、置き型充電のスマートフォン。
置き型の為、ベットの中までは持ってこられないので、机の上においてある。
どうせ、アラームだ。
後5分位の睡眠は構わない。
そう思いまた寝込む。
学校は嫌いではない。
寧ろ、駿に会えるので
楽しみで行ってたりもする。
(まぁ、勉強がなければもっと楽しいんだけどね。)
男子校としては有名な進学校であり、
県立校でもある学校に通っているのだが、
田舎のど真ん中にあるような学校で、
『自然を理解し自分を鍛え、
自主独立の精神に満ちた剛健不屈になれ。』
というのが学校の目標である。
そんな学校のどこに魅かれるというわけでもないのだが、
県内に在住の人であれば、
どんなに遠くても入学が許され、
通学することが出来る。
葵の家からは、自転車で
約1時間ほど通学に時間がかかる。
田舎ということもあり
電車が通る本数も少ないので、電車を使うことはまず少ない。
もっと大きな都市だったら、駅前のカフェテリアや、ゲームセンター等で
遊び呆けることができる
こんな田舎には、遊べるものというものがなく、デパートや、
大きなショッピングモールにつくのも、車で20分程度掛ったりする。
あるのは、田んぼと、稲と、老人。
もし、都会で、遊んで暮らしていたら
俺の生活も少しは変わっていたりするのかな。
とたまに思ったりする。
『はぁ・・・・。どうすっかな』
大きく息を吸い、ゆっくりと
吐きだしながら、呟いた。