.+*BL連載小説*+.

□第四章
1ページ/2ページ

軽く目を開ける。

晴れ晴れとした天気でカーテンの間から出ている日差しは


部屋を明るく照らしていた。

『んんっ・・・。』


起きたばかりの目には
朝の細々とした日の光も耐えきれず
布団を頭まで被る。



布団を被っていれば、光が入る余地はなく、



日差しの暖かさで、ベットから抜け出すなんて、考えもつかない。



[♪〜♬〜♩♫♬〜]



聞き覚えのあるメロディーが流れる。

最新で、置き型充電のスマートフォン。


置き型の為、ベットの中までは持ってこられないので、机の上においてある。


どうせ、アラームだ。
後5分位の睡眠は構わない。

そう思いまた寝込む。



学校は嫌いではない。
寧ろ、駿に会えるので
楽しみで行ってたりもする。



(まぁ、勉強がなければもっと楽しいんだけどね。)



男子校としては有名な進学校であり、

県立校でもある学校に通っているのだが、

田舎のど真ん中にあるような学校で、



『自然を理解し自分を鍛え、
自主独立の精神に満ちた剛健不屈になれ。』


というのが学校の目標である。


そんな学校のどこに魅かれるというわけでもないのだが、


県内に在住の人であれば、
どんなに遠くても入学が許され、



通学することが出来る。



葵の家からは、自転車で
約1時間ほど通学に時間がかかる。


田舎ということもあり
電車が通る本数も少ないので、電車を使うことはまず少ない。


もっと大きな都市だったら、駅前のカフェテリアや、ゲームセンター等で
遊び呆けることができる



こんな田舎には、遊べるものというものがなく、デパートや、

大きなショッピングモールにつくのも、車で20分程度掛ったりする。



あるのは、田んぼと、稲と、老人。

もし、都会で、遊んで暮らしていたら
俺の生活も少しは変わっていたりするのかな。



とたまに思ったりする。


『はぁ・・・・。どうすっかな』


大きく息を吸い、ゆっくりと
吐きだしながら、呟いた。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ