エ.+*激裏短編*+.ロ

□Disagreeable
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嫌いだ。


あの顔も。

声も。

性格も。

体も。


全てにおいて、貴方だけは許せない。



嫌い。


大っ嫌い。


_________________


「お?いたのか??」


教室 時刻は午後6時。
学生服に身を包む二人の姿がある。


『なに・・・居ちゃ悪かったの?』


相変わらず、俺の事嫌いだなぁ。


美しい女って書いて美女
そんな女が牙むき出しで、
俺は、話すだけで興奮してくる。


「お前さ、俺の事そんなに嫌い?」


『今の会話に嫌いなんて言葉なかったけど?』


「顔に出てる。」


『煩い。あんたなんて、大っ嫌いよ。』


「なんで?」


『あんたの存在が許せない。』


「うわさで聞いてるけどね。」


『なら、話しかけないで。近づかないで。』

「俺はお前に何をした?」

『あんたが存在するからいけないの。』

「だから、なんでだよ!」


一気に、その女へと近づく。


大好きだったその女に。



『あんたのせいで。』

「は・・・?俺がお前に何した。」

ぐいっと体を押すと、体が傾いて、俺の正面に向く。


キっと、睨みつけるその目すらも
愛おしい。



「好きだ。」


一言で言った言葉が、
自分の鼓動を一気に高くさせた。


『嫌い。』


「だからっ!なんでっ・・・」



『あんたのせいで・・・私は、友達を失ったの・・・。あんたが私を好きになったから。』
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