GO・CS(2)

□愛故の裏切り
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「剣城、いるか?」
「あ、霧野先輩!剣城ならそこに…おーい、剣城!」

兄さんとメールしていると松風に呼ばれ渋々行くと、霧野先輩が笑顔で待っていた。
一瞬にして冷や汗が額を伝い無意識に松風の制服をきゅ、と小さく握った。
剣城?と不思議そうに俺を見つめてくる松風は本当のこの人を知るよしもないだろう。

「少し用があるんだ、来てくれないか」
「………はい」

松風は先に帰ってるよーと無邪気な笑顔を見せた。
――引き留めて欲しかった。何処へ行くのかと。
普段では有り得ないようなことを考えながら言葉一つ交わさず霧野先輩の後をついて歩いた。


部室に入った瞬間、乱雑にソファーに押し倒される。
息を詰めながら先輩を見上げるといつもとは違う獲物を前にした雄の眼が愉快そうに細められている。

「今日はまだ部活の生徒が残ってる、暴れんなよ?」
「せ、んぱ……ッあ!」

グリグリと膝で股関を刺激され嫌でもソレは勃ちあがってくる。
昨日の事がフラッシュバックささり、ぐらぐらと頭が揺れているかの様な気分になった。
素早くユニフォームを捲るとびんびんになった乳首を舌でなぶられて力が抜ける。
びくびくと体を震わせながら必死に霧野先輩を剥がそうとするが、無抵抗に等しかった。

「や、ぁあッ!や、め…なんで…!は、うぁッ」
「昨日も言ったろ?神童は大事だから手出せないんだよ」
「ん、んッ…だからあ、って…!はン、ぅう!」

ギリギリと思い切り乳首を噛まれ、ズボンを脱がされる。勢い良く飛び出てきたソレは完全に勃ちあがり先走りを伝わせていた。

「エッロ、」
「ッ――」

まじまじと体を見つめられて羞恥に手が震える。
先輩は先走りを指に絡めると後孔に3本突き立てた。松風のとは違う長い指がバラバラに動き、前立腺を刺激する。
言いたい事が山程あるというのに快楽や恐怖で思うように動いてくれない所か浅ましく快感を甘受しようとする体が嫌で堪らなくて涙が零れ落ちた。
ナカが解れるとがっしりと腰を掴まれ先輩の血管の浮き出て勃ちあがったソレを挿入される。
何もかも松風とは違う。
その事実に涙をこぼしながら必死に度の過ぎた快感に身悶えた。

「ナカ、出すぞ…!」
「ふぁァあッ、あ、や、らぁ…ナカ、はッ…てん、まぁ…!や、ぁッ―――!」



段々と遠退く意識の中、頭を撫でられた気がした。


end.

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