GO・CS(2)

□壊したいくらいに好きで、好きで
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「アルファ」

キィ…と錆びた扉が音をたてて開かれる。
アルファの体がびくりと面白い位に震えた。
まあ、監禁して体の自由を全て奪い媚薬漬けにして何度も何度も犯したんだから仕方ないか、とあの日のアルファを思い出して口角を上げる。
するとアルファは何か良からぬ事をされると思ったのか、恐怖の色を浮かべた潤んだ目で僕を見上げた。

まだ監禁して3日目だというのに、白い肌に増えた傷の量とアルファの従順さには自分でも驚いてしまう。流石のアルファも度の過ぎた快楽や痛みには耐えられない様だった。

「アルファ…僕のアルファ…」
「…ッんぁ、は、ぅ」

僕よりずっと背は高いのに華奢で折れてしまいそうなアルファの体を抱き締め、小さく主張する乳首に舌を這わせる。
ちゅうちゅうと吸うようにするとアルファは体を丸めて必死に快感に耐えようとしていた。
そんな事をしても無駄なんだけどな。

「アルファ、ほら」

ズボンの前を寛げて反応している自身を取り出す。
するとアルファは怖ず怖ずとそれを手に取り、ぴちゃと音をたてて舐め始めた。最初は消極的だったが段々舌の使い方が荒くなり奥まで口内に加えられて、腰がぶるりと震える。
なんていったってあのアルファがこんな表情でこんな事をしてるのだから。

「はッ…出、る…ちゃんと飲むんだよ…!」
「ん、むぅ…ッ、んん!」

潔癖症のきらいがあるアルファがどくん、と脈打つ自身を口から出そうとした。
でもそんなのはお見通しで髪を掴んで逃げようとする口内に腰を叩き付ける。
びゅくっと勢い良く吐き出された精液は一滴残らずアルファの口内に収まった。

「早く飲みなよ。飲むまで抜いてあげないから」
「…んッぐ、…ぅ、え…ッ」

激しく咳き込みながら必死に精液を飲み込もうとするアルファ。
そんなのお構い無しにアルファの女みたいに細い腰を掴み、自身を一気に突き入れる。

「〜〜〜〜ッ!…か、はッ…ぅあッ、ああ…ッ!」
「アルファのナカ、もっとって締め付けてくるよ?」

声に成らない叫びを上げて背を弓なりにしならせるアルファにゾクゾクと何かが身体中を巡った。
もっと僕を飲み込もうと貪欲にひくつくナカに誘われるまま腰を打ち付けると、アルファが律動に合わせて声を上げた。

「ぐ…ッぁ、ひ、ぁッ…あ!フェ、イ…ッ」


「――愛してる、アルファ」







end.

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