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□アイス特訓
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ガチャ。

「よぉ、ガゼル」

「いきなりどうしたんだ、バーン」

私が部屋でのんびりとテレビを見ていたらバーンが訪ねてきた。

「いやガゼルにプレゼント持ってきてやったんだよ…ってなんだその目は!」

「…バーンが私にプレゼントなんて有り得ない。あったとしても何か企んでるに違いない」

でも確かにバーンの両手には何かが沢山入ったコンビニの袋が握ってあった              「まーまーそういう事言うなって!ほらよっ」

ばぁっとバーンがテーブルに撒き散らした物はアイスだった。
ソフトクリームに一口サイズのやつに、棒アイス、○ーリッシュのソーダ味、それにスーパー○ップ。          

「こ、これ全部私にくれるのか?」
「ああ、やるよ!」
「ほ、本当にいいんだな?」
「なんだよ〜溶けちまうから早く食えよ。」

私はまずソフトクリームを手にとった。ふたを開けるとバニラの甘美な匂いが立ち込めた。良い匂いだが、溶けてしまうと嫌なので私はすぐ口に運んだ。

「はむ…」                   「ハハッ!はむ、だってよ。かわいーなぁ?」
            「う、うるさい…」
            「本当の事だぜ?それより上手いか?」

バーンが笑顔でそう聞いてくるから、私も笑顔で「うん」と答えた。

どんどん食べているうちにソフトクリームは食べ終わった。私は次に棒アイスを手にとった。8本入りのみかん味の棒アイスだ。

箱から一つだけ取り出してピリ、と袋を破る。

みかん味のアイスは結構珍しかったのでゆっくり味わって食べようと、舌を出しペロペロと先っぽを舐めていた。
美味しい、と頬を緩める私をバーンが顔をうっすら赤くさせながらじーっと凝視してきた。

「…なんだ。」

「あ、いやっなんでもねぇけど…おもしれえ事思いついちゃった」

ニヤッと笑うバーンをなんなんだこいつ、と思いながらまたアイスを舐めているといきなりアイスを取り上げられた。
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