メイン(イナイレ
□浴衣は凶器。
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ピンポーン。
俺は今アフロディの家に来ている。
なんでかというと、これから花火大会に行くからだ
はーい、という間延びした声が聞こえてくる
ドタバタと階段を駆けてくる音が聞こえるから準備に手間がかかっていたのだろう。
「待たせちゃってごめんね源田君!」
あわあわとした様子でアフロディは扉を開けた。
俺は言葉を失った。
「…どうしたの?」
アフロディが首を傾げて尋ねてくる。
―――なんて綺麗なんだ。
アフロディの白くなめらかな肌によく似合う紺色をベースにした、そして白や金色の蝶や花がちりばめられている浴衣を着ていた。
いつもおろしている髪は、横で一つに纏めている。 浴衣とお揃いの紺色の蝶のゴムで。
かわいいというより…
――壮絶な色気をまとっている気がする。
俺がしばらく口を開けたままでアフロディの容姿に見とれているとアフロディはハッハーン、とかいってワザとらしく前髪を耳にかける仕草をした。
「僕の美しさに見とれちゃった?」
そう確認されやっとこの世界に戻ってこれた気がする
「あ、ああ…」
って何俺は真面目に答えちゃってるんだ。
そうするとアフロディは一瞬びっくりしたように、目を見開いていたが直ぐに不敵な笑みを浮かべた。
「―…源田君。興奮しちゃだめだからね?」
つつ、と俺の首筋をなぞられ顔が自然と赤みをもつ。
「あれ…源田君乳首起ってない?」
勿論俺も花火大会なのだから、と甚平を着てきている。
俺は甚平などの下にシャツを着ない派なので乳首がたったりしたら、すぐに分かってしまう。
きゅっと右の乳首を摘まれびく、と肩が上がった。 そのまま人差し指と親指でくりくりと転がされる。
触られているのは乳首だけなのに体全体に電流が流れているような気がする。
「やっ…はぁ…だめだっ」
快楽のせいで全く力が入らない腕でアフロディを押し返そうとするが、びくともしない。
頭ではこんなのだめだ、花火大会が終わってしまうと分かっているが、体は正直で欲求には逆らえない。